第8回「愛知ブランド企業に学ぶものづくり」講座が開催されました
11月24日(水)に第8回「愛知ブランド企業に学ぶものづくり」講座が開催されました。
今回は、サンエイ糖化株式会社さんに講義をしていただきました。
講義では、代表取締役社長の鈴木庸夫氏の他、取締役執行役員の小嶋昌邦氏、経営企画部部長の田原豊之氏の3名により行われ、専門的なことを分かりやすく、予定時間を超過して熱心に説明していただきました。
講義風景
講義する鈴木庸夫氏(サンエイ糖化株式会社 代表取締役社長)
質疑風景
第8回「愛知ブランド企業に学ぶものづくり」講座出席者アンケートによると、
講義内容は、約9割弱の人が「良かった」と回答しています。
「良かった」の理由としては
○ ブドウ糖という食品が、医薬品としてもあるということについて初めて知り、興味がわく内容だった。
○ 医薬用ブドウ糖の品質の大切さを学ぶことができた。
○ モノづくりは製造だけでなく、「反応」や「精製」といったカタチもあることを知りました。
○ モノづくりと聞くと工業関係の仕事や会社をイメージしてしまうが、今回、食品会社でのモノづくりについて知ることが出来た。ブドウ糖と聞いて、食べ物だけに利用していると思ったら、様々なものに応用されていることを知ることが出来た。
○ 穀物と聞くと今までは食料やバイオエタノールに使用されるくらいの知識しかなかったが、実際は医薬品にも使われており、穀物の持つ力がよくわかった。
○ 標準を確立することでトップシェアがとれるということは、どの業界においても適用可能だと思います。
など、多くの意見を記載していただきました。
講義の内容は、ほぼ全員の人が「よく理解できた」、「概ね理解できた」と回答しています。
今回の講義は、8割の人が「参考になる」と回答しています。
「参考になる」の理由としては
○ 素材メーカーが重要な役割を果たしていると気づきました。企業研究を進める上で、素材メーカーにも注目していきたいと思いました。
○ 食品、医薬品の衛生管理についての関心が高まった。
○ 食品会社のモノづくりのシステムが参考になった。医薬品は人が直接、摂取するので何かあってはいけないため、徹底した品質管理、衛生管理の体制があり、参考になると思った。
○ 製品一つをとっても食品や医薬など様々な分野で利用されており、各分野のニーズにあった製品づくりが重要であることを学びました。
など、多くの意見を記載していただきました。
第9回目(12月1日)は、株式会社松本義肢製作所様です。まだ、申込みが済んでいない方は、下記Webページから申込みの上、是非、ご参加ください。
http://www.pref.aichi.jp/0000033376.html
【日時】平成22年12月1日(水)午後4時30分から午後6時まで
【場所】名城大学 天白キャンパス 11号館 4階 405教室
【講師】松本 芳樹 氏【株式会社松本義肢製作所 代表取締役社長】
【内容】シラバスより
当該企業は、明治38年の創業以来100年以上にわたり、義肢(義足や義手)や装具、リハビリ機器を提供し続けている。
障害の程度や体型は、一人一人異なるため、四肢・体幹のギプス採型や採寸などでデータを収集し、オーダーメイドで製品を作っている。そのためどんな製品でもクライアントに喜ばれるよう、常に新しい素材と技術を探求しながら、医学的・工学的理論から製品づくりに取り組んでいる。
しかし、理論的には問題がなくても違和感や痛みを感ずることがあるため、クライアントの微妙な感覚のズレをくみ取り、製品を微調整して、使い心地の良い製品へと仕上げている。
こうした話しを聞くことにより?製品を作るにはクライアントの数値データ以外にどのようなことを知る必要があるのか、?どのようにしてクライアントの感覚のズレをくみ取っているのか、などについて考察し、使う人の立場に立ってものをつくるとはどういうことか、ということについて考えるきっかけとする。
また、こうした考察を通じて、製造業における仕事の奥行きの広さを知り、職業観の形成を図る。
※クライアント・・・社会福祉事業の援助を受ける人