「愛知ブランド企業に学ぶものづくり」講座が始まりました
愛知県では、製造業に対する理解ある人材の育成や、学生の職業観の形成と就職支援などを目的に、愛知ブランド企業の社長様を講師として「愛知ブランド企業に学ぶものづくり」講座を今年度から開催しています。
さる9月29日(水)に第1回目の講義を開催し、多くの学生に参加をいただきました。
この講座は、12月22日(水)までの毎週水曜日、午後4時30分から午後6時まで、名城大学で開講します。
受講者アンケートによると、参加の動機としては、
という結果になっています。
「大学の先生から勧められたから」という理由が一番の多くなっていていますが、受講した人からは
○大変興味のある講義となりそうです。全回出席できればと考えています。
○来週からの講義を楽しみにしています。
○今後様々な企業の方の話を聞いて、就職に役立てることができたらいいと思いました。
○非常に多くの知識を得ることができそうな印象を受けました。
○すでに就職先が決まっているので、将来のためや考え方を広げるため、次回からの講演を楽しみに聞いていきたいと思います。
など、多数の感想が寄せられており、とりあえず先生から言われたので出席してみたけど、この講座は、ひょっとすると面白いかも知れないという期待感を持てた人が多かったのではないでしょうか。
いよいよ次回からは、各企業の社長さんによる講義が始まります。
前回、残念ながら出席できなかった人も、次回(10月6日)は、ぜひ出席してください。まだ、申込みが済んでいない方は、下記Webページから申込みの上、是非、ご参加ください。
http://www.pref.aichi.jp/0000033376.html
【日時】平成22年10月6日(水)午後4時30分から午後6時まで
【講師】木村 重夫 氏【株式会社生方製作所 代表取締役社長】
【内容】(シラバスより)
当該企業は、1957年に液体(水銀)スイッチの実用化を目指した創業者生方進によって創業された開発型企業である。
主力製品はエアコンの保護スイッチ。主要市場である中国のエアコン生産は年間80百万台を超えているが、そのうち30百万台以上に当社の製品が使われているトップメーカーである。その中国で、6年ほど前から模倣品が出回るようになった。模倣品は外観を変えただけのデッドコピーであるが、性能が同じという謳い文句で売られているため、特許侵害訴訟等で裁判を起こしている。
中国では、裁判に勝っても相手に与えるダメージは少なく、また、費用も馬鹿にならない。しかし、裁判を起こさなければ、ユーザーにコピー品を認めていると思われ、低品質の模倣品に市場性を持たせることとなり、結果として製品への信頼性を失うリスクがあるので、裁判を起こして、徹底的に戦っている。
こうした事例を経営者から聞くことにより、(1)中国で圧倒的なシェアを確保できている理由、(2)模倣品の被害を防ぐための技術革新の推進、(3)経営理念の浸透による企業風土改革の必要性、などについて考えてもらい、市場開拓に伴うリスクマネジメントを、具体的なレベルに落とし込んで検討していかなければならないという、製造業における仕事の奥行きの広さを知り、職業観の形成を図る。
【場所】名城大学 天白キャンパス(名古屋市天白区塩釜口1丁目501)