Innovation Awards 2024
最優秀賞
国産大豆利用拡大に向けた
おから入り大豆ミートの商品化
優秀賞
パブリックストッカシステム「Quist」の多角化戦略
工場や倉庫の段差解消!移動式段差解消用シザーリフトの開発・商品化
特別賞
ぬくといところ、TAHARAサイクル!
~海の特殊肥料「マリンプランツ」を活用したハウスいちじくの商品化及び販路拡大~
最終選考企業
中本アドバンストフィルム株式会社
50年目のB to C分野への挑戦!全く新しい「防臭消臭袋」の商品化
旭鉄工株式会社
BtoCからBtoBへ自社技術を活かした商品開発と持続可能な成長
~一般向け商品を通じた次世代部品市場への挑戦~
御幸毛織株式会社
「WOOL NO HATAKE プロジェクト」~ウールで育てたお茶
2025年1月に日本最大級のオープンイノベーション拠点であるSTATION Aiにて『愛知ブランドイノベーションアワード2024』を開催!
株式会社おとうふ工房いしかわ
国産大豆利用拡大に向けた
おから入り大豆ミートの商品化
Innovation Awards 2024
逆転の発想で市場創造
「おからクランチ大豆ミート」は、国産大豆の利用拡大、おからの有効活用を目的に開発し、障がい者雇用などの社会課題の解決にも取組んだ商品となっています。
大豆ミートの多くが外国産大豆を使用していますが、弊社は国産大豆のみで製造しています。また、本業の豆腐製造時に副産物として排出されるおからを有効活用し、おからを入れたことで大豆ミート特有の豆臭さを低減し、サクサクとした食感となり、代替肉としての利用ではなく製菓材料等、新たな利用用途を創出しました。加えて、料理研究家の協力のもと、主食からデザートまで幅広い活用法を開発、さらに地域の食品企業とパスタソースなどを開発し身近に食べる機会の創出も行っています。
国産大豆のトップランナー
おとうふを始めとした大豆加工品の製造・販売、飲食店事業をおこなっています。企業理念の一つに「日本の農業を応援したい」を掲げ、国産大豆のみを使用。国産大豆のみを使用した豆腐製造業として国内トップシェアを誇ります。
持続可能な農業生産を支援
令和4年の国産大豆の生産量が23万tに対し、令和2年の「食料・農業・農村基本計画」において、大豆の生産努力目標が34万トンに設定され、約10万tの増産が示されています。私たちは国産大豆の実需者として、需給バランスを維持するためには大豆の利用用途を広げていくことが使命であると考え市場成長性の高い大豆ミート市場へ参入しました。
おからの価値創造と福祉課題の解決
豆腐製造の際に必ず発生するおからは、日本全国で年間約70万t排出されますが、食用へは1%ほどしか活用されていません。産業廃棄物として廃棄されてしまうこともあるおからを、大豆ミートに配合することで、食用おからとしての新たな有効活用方法を示しました。
さらに本商品を用い、就労支援施設の所得向上プロジェクトを立ち上げました。産・学・福(おとうふ工房いしかわ・愛知文教女子短期大学・就労支援施設)が連携し、商品価値のあるグラノーラを開発し、製造、販売を就労支援施設で行うことで所得向上を目指しています。
大豆の可能性を追求し社会課題の解決へ
私たちは「日本の農業を応援したい」そんな企業理念のもとに、実需者の立場より国産大豆の消費拡大に努めてまいりました。 それは、未来の子どもたちにより良い社会をつないでいきたいという想いからです。 未来の子どもたちが食に困らない、豊かな生活をおくれるように、これからも持続可能な社会づくりに食の面から貢献していきます。
株式会社おとうふ工房いしかわ
 取締役 石川 諒
株式会社FUJI
製品提供価値の再定義による
スマートロッカーの
多角化戦略
Innovation Awards 2024
当初、スーパーマーケットなど流通・小売業向けにスマートロッカー「Quist」を開発。
製品の提供価値を“「何かを渡したい人」と「何かを受け取りたい人」のタイムラグの解消”と再定義することで、免税品の受け取りやフリマサイトの商品発送などターゲット業界の多角化に成功。
受け渡しで生じるタイムラグを解消 受け手にとっては荷物を受け取る場所や時間帯の選択肢が増え、配送業者にとっては配送業務の効率化が図れます。
また、設置業者にとっては店舗の付加価値向上や来店数増加など様々な波及効果が見込まれます。ラストワンマイル問題や非対面・非接触ニーズ、省人化ニーズなど様々な社会課題を解決しながら今後もQuist事業は成長を続けてまいります。
物流問題の深刻化を予見 事業を企画した当初は、ECモールやECサイトでの取り引きが急拡大し始めた状況でした。ラストワンマイル問題や再配達問題など物流に関わる問題が益々深刻化すると想定し、当社として来る社会課題の解決に貢献するべく本事業を開始しました。
弊社は、工作機械を祖業とし、電子部品実装ロボットを主軸にグローバルに事業を展開しています。1959年の創業以来、深化を続けるロボティクスと自動化技術を礎に、常識や前例にとらわれず新しい価値を追求した革新的な製品・サービスを開発し、持続可能な社会の発展に貢献しています。
私たちを取り巻くさまざまな社会課題に向き合い、介護や物流など、新たな分野にも自動化技術の裾野を広げ、より多くの人々の心豊かな暮らしの実現を支えてまいります。
株式会社FUJI
 代表取締役社長 五十棲 丈二
株式会社メイキコウ
移動式段差解消
シザーリフトの開発・商品化
Innovation Awards 2024
物流業界のバリアフリー化に挑戦 介護業界で車椅子の方が「もっと自由に行動できたなら」をコンセプトに安全に段差を超えて行ける様に開発された昇降リフト「段差らく~だ」でしたが、当初の販売目標を大きく下回り困っておりました。以前から設置に「費用と時間が掛かる」問題点を収納可能な車輪を付ける事で、新分野である物流業界でも活躍出来ないのかと思い、商品の開発を行いました。

物流の2024年問題に関連しまして、トラックからの荷下ろし・荷役作業での時間短縮・重労働の軽減(腰痛対策)に繋がる製品でゲート車不足にも対応できます。
シザーリフト業界No1のシェア 弊社は ものとモノのあいだをつなぐ製品を得意としたマテリアルハンドリングのメーカーです。
物流業界・産業界をはじめ、さまざまな業界の運びをシザーリフト、 コンベヤ、 システム の3つの事業で展開しています。 特にシザーリフトは国内シェアNo.1、で2,400種類を超える標準機種をベースにお客様のご要望にお応えする最適な1台を設計・製作し据え付けまで行っております。
物流の2024年問題 荷役作業時間の短縮 法律改正で結果的に労働時間が制限される事で起こる労働力不足   特に荷役作業に関しては 2時間以内で収めるなど、作業時間の短縮が求められています。 こうした問題のなかで、より省人化・省力化、そして安全性が求められているのです。
物流業界へのバリアフリー化に向けて 車いす移動時の負担を減らす低床の技術と昇降機自体を移動させるノウハウを得ることができました。さらに、車いす以外でも活躍できる場所はどこにあるか考えた結果、当時かねてから重要視していた 「物流の2024年問題」に対する注目度も高まり、 車いす用段差らく~だを 物流業界でも生かせないか? と再び開発にのりだします。
お客様に喜びと安心を
弊社は、お客様の製造工程をつなぐ技術で幅広い分野でお役に立っております。
又、世の中の価値観や労働環境が大きく変化している中、しっかりと本質を見極め弊社の強みである『つなぎ』で、今後も産業界・物流業界における諸問題を解決出来る省人・省力機器、そしてお客様が安全に作業が出来るやさしい製品をご提案できるよう精進してまいります。
株式会社メイキコウ
 代表取締役社長 保賀 誠一郎
宮川産業株式会社
ぬくといところ、TAHARAサイクル!
海の特殊肥料「マリンプランツ」を活用した
ハウスいちじくの商品化及び販路拡大
Innovation Awards 2024
なぜ海のメーカーが農業を? 「あおさ」洗浄の際に排出される砂を主成分とした、特殊肥料「マリンプランツ」を活用し、田原市の農業課題への解決への一助を期す取組であり、田原市の気候風土とそこに暮らす私たちが主人公の物語でございます。
近年の田原市では休耕地は様々な問題となっている一方で、漁業においても今後深刻な影響が出てくる可能性がございます。農業と漁業の密接な関係性に着目し、私が暮らす田原市の、「農業の今」を舞台に、海に携わる弊社としての役割が重要となると考えました。
地元の海に感謝 愛知県田原市。渥美半島の中央部に宮川産業と漁師達は住んでいます。
宮川産業は、全国でも数少ないあおさ専門メーカーです。三河湾を漁場として「アオサ粉」と「あおさのり」の2種類のあおさ商品を製造しています。
海の肥料マリンプランツで土壌改良 管理がされていない休耕地の土壌は、固く痩せた土壌となり作物を栽培することは不可能です。休耕地の土壌にマリンプランツ田原市海底の砂を混ぜ合わせると、水捌けの悪さが大幅に改善されました。湿気を嫌ういちじく栽培において、成長速度も速く、色づききや糖度が増し、秀品率は97%となっております。

海に携わる会社としての使命感 近年では、農業者の高齢化や後継者不足により休耕地が目立ち始めています。田原市は漁業と農業が密接に関わり続ており、畑から流れる水が、海の生き物に栄養を与えてくれています。農業の衰退は漁業の衰退。全国に誇る漁場は、農業大国である田原市の風土によって支えされていると強く感じています。

「同じ土地で育った作物は相性がいい」
なぜ、マリンプランツはいちじくに活用するといいのか?それは、田原市の風土に答えがあると考えています。マリンプランツの主成分である砂は、田原市の海が原産地です。水と一緒に運ばれた畑の砂や土が、海の生き物たちを育み、そしてまたマリンプランツとして、畑のいちじくを育む。全て田原市の第一次産業は目に見えないところでつながっているのです。今後も海のメーカーとして、農家として「ぬくとい田原」で、海と畑の循環型の事業を模索し、今後も発信してまいりたいと思います。
宮川産業株式会社
 専務取締役 宮川 幸也
選定委員会委員長の総評
イノベーションアワードは今回で2回目となりますが、多くの皆様に素晴らしい取組を知っていただきたいという思いから、最終選考をSTATION Aiでの公開プレゼンテーションに変更いたしました。 イノベーションアワードは新しい製品やサービスへの挑戦を表彰する取組ですが、新分野と一言で申し上げても、全く新しいことに挑戦する企業、今まで培った技術をもとに新しい商品や分野に挑戦する企業など各社工夫を凝らしており、愛知のモノづくり企業の底力を感じました。 今回応募された取組はどれも他の企業の参考になるものが多く、愛知の産業をさらに盛り立てる礎となればと願っております。
選定委員会 委員長 上岡和弘
(大同大学 情報学部 教授)
ページトップへ